失踪状況分析

 ここではペットレスキューが今までに行なった捜索から得たデータを元に、様々な要素を細かく分析しました。迷子になった自分の犬にあてはまる所をリストアップして参考にして下さい。


1.小、中、大型犬別の失踪行動

*小型犬の場合
 小型犬で特に人なつっこい性格の場合、早い段階で人に保護される可能性が高くなります。日頃から飼主とベッタリと生活を共にし、飼主と離れるとすぐ不安になるため、人に寄り付いて行き、そのまま飼われてしまうケースが数多くありました。捜索方法も、迷子になった犬を捜すだけでなく、保護して下さった方も同時に捜す作業が必要です。一日の移動距離は約300m〜1km程度です。

*中型犬の場合
 中型で特に特徴がない場合、よっぽど人なつっこい性格をのぞいて、あまり人に関心を持たれずマイペースに移動してしまう傾向があります。ただし、犬を飼っている人は、飼主もなく単独で歩いている犬をよく見ているので、公園や散歩コースなど犬が集まる場所の聞込みによって情報を得る場合があります。一日の移動距離は約1〜5km程度です。

*大型犬の場合
 大型犬が飼主もなしで単独で歩き回っていると非常に目立ち、地域住民から保健所などに通報され管理センターで保護されるパターンが考えられます。人目に付きやすいため、ポスター等による情報は比較的集まりやすい傾向があります。一日の移動距離は約1〜5km程度です。


2.犬種別

*和犬
 日本犬が迷子になった場合、あまり人に対して関心を示さないマイペースな犬が多く、そのため、なかなか人に保護されにくく長期間単独で行動する傾向があります。

*洋犬
 人なつっこく、空腹や人恋しくなると人に寄り付き保護されやすい傾向があります。小型愛玩犬、ゴールデン、ラブラドール等は保護されやすく、ハスキー、テリア系は保護されにくい傾向があります。

*ミックス
 毛色などが、個性的な犬の場合は、特徴が伝わりやすく情報は収集しやすいが、柴系のミックスなどは犬数が多く特徴が無いため、情報収集が難しい傾向があります。


3.性別

*オス
 オス犬が失踪した場合、マーキングの臭いを嗅ぎ回ったり、メス犬が飼われている家に現われたりと精力的に行動します。移動距離、スピード共にメスよりも行動範囲が大きくなります。近くに発情したメス犬がいると脱走する場合があります。

*メス
 比較的ゆったりと行動し、人に甘えたりエサをねだったりする場合があります。オス犬よりも行動範囲は小さめです。


4.年齢別

*小犬
 何にでも興味を示し散歩中の犬や遊んでいる子供について行きます。近くを捜しても見つからない場合は、人間が介入してよその家で飼われてしまう可能性もあります。
     
*成犬
 体力的に充実し、好奇心も旺盛で活動的です。様々な物や臭いに興味を示しながら移動するため行動範囲は広いが、移動のスピードは遅くなります。

*老犬
 あまり物事に関心を示さず、行動も直線的です。トボトボと一本の道を直線に移動するめ、思ったよりも遠く離れた場所で発見される場合があります。しかし、体力の衰えも早く日数が経過すると一ヶ所に定着しあまり行動しなくなる傾向があります。


5.季節別

*春
 わりと行動しやすい時期であり、日中も夜間も行動します。発情が活発になる季節でもあり迷子になってしまう犬が多くなります。
     
*夏
 日中は公園や車の下等の木陰で休み、夕方から夜間にかけて行動します。 花火の季節でもあり、花火の音でパニックになり失踪してしまう犬が多くなります。
*秋
 すごしやすい季節となり、行動が活発になる時期で、発情期でもあり失踪する犬が多い時期です。


*冬
 日中や夜間でも行動しますが、比較的暖かい日中に行動することが多くなり、夜は倉庫、資材置場等の暖かい場所へ潜むことが多くなります。



6.犬の足跡

 犬は指行性で、足跡には第二、三、四、五指の四つの指球がつき、爪跡もはっきり残ります。 犬は様々な犬種があり、大型犬〜小型犬と変化に富でいるため、失踪した犬種の足の大きさや形をしっかり覚えます。
 犬は全半身が大きく筋肉も豊かですが、後半身は細いため、足跡もそれを表わし前足跡は大きく後足跡は小さくなっています。
 犬の走行は、後足が前足に重なったり、左右にならんだ状態になります。







7.保護する際の注意点、方法

犬を発見した際、一番注意することは、すぐに名前を呼ばないということです。
特に、交通量のある通りで名前を呼ばれた犬は、飼主に会えたうれしさのあまり道路へ飛び出してしまい、事故にまきこまれてしまう可能性があります。
まず、周囲の状況を確認してから、名前を呼んで下さい。

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